当サイトでも何度かお伝えさせて頂いておりますが、
空気清浄機の置き場所について効果的な場所があります。
それは
■花粉が侵入してくるところに置く
■空気清浄機の効果が高くなる場所に置く
ということ。
花粉が侵入してくるところは主に玄関
そして空気清浄機を置いて効果が高い場所とは、部屋の壁際(隅)です。
まず玄関についてですが、
家における玄関とは、人や花粉、インフルエンザウイルスなど全ての出入口となります。
帰ってきた時には衣類に付着している花粉。
これが玄関からリビング、そして寝室へと移動していきます。
家にある花粉は
■玄関や窓から家に侵入してくる
■人に付着して家に侵入してくる
しかありません。
つまりこの2つの侵入経路を断てば
家の中に入ってくる花粉はゼロに限りなく近くなるということです。
特に外出から帰ってきた時にやったほうがいいこと。それは
■家にはいる前にカラダをしっかり叩いてから入る
■そもそも花粉が付着しづらいウール系を避けて、化学繊維などの服を着る
(静電気が発生していると付着してしまうので注意)
■帰ってきたときには、空気清浄機を全力で運転しておく
です。
着ている服に付着している花粉は
玄関を通り越してリビング、寝室へと侵入していきます。
つまり人がいるところについていくイメージです。
部屋の中であのイヤなムズムズをなくそうとするのであれば、
玄関や洗濯物の取り込み時に家に入ってくる花粉を限りなく減らすこと。
これこそが自宅で花粉症症状を減らす有効な手段となります。
ただし!
ここで問題があります。
花粉は重力に影響を受ける大きさです。
ですので落下速度も結構早いです。
1秒間に数十センチは落ちていくことがわかっているのですが
一度床に落ちた花粉は空気清浄機を使ってもきれいになることは少ないと考えてください。
なぜなら一度床に落ちた花粉に関しては空気清浄機の風量程度では
木枯らしに吹かれた枯れ葉のように、コロコロ空気清浄機に吸い寄せられることは少ないからです。
さらに悪いことに床に一度落ちてしまった花粉はどうなるでしょうか?
これは次に玄関に入ってきた人、あるいは花粉と一緒に入ってきた本人の靴下に付着します。
それはどこにいくかといえばリビング
あるいは寝室など自分の生活空間へと自分自身で運んでしまうことになります。
これを防ぐためには玄関で床に落ちている花粉が靴下に付着しないように
あるいは床に落ちている花粉をその都度、清掃する必要があります。
そこまで症状がでないので気にされない方はいいのですが、寝室やリビングに花粉があると
症状がキツイ方はたまったものではないです。
玄関に化学繊維などでできたスリッパを置いて部屋にはいるときには脱いだりすることもできれば、自分で自分の生活空間に花粉を持ち込む可能性は減ります。
手間ですが目に見えない花粉なので症状がキツイ方は、このくらいのことはしないとならないでしょう。
一緒に使うと劇的に効果が高まった!ある家電と空気清浄機の置き場所
さらに入ってきてしまった花粉。
これについての対策も十分にしておきたいところ。
これについては空気清浄機を置いて効果が一番高まる場所に置きたいですね。
世界一受けたい授業の番組の最中
部屋の真ん中に空気清浄機をおいているというゲストさんがいらっしゃいました。
(ピースの綾部さんでしたw)
この空気清浄機の置き方は、ハッキリいって無駄です(笑)
なぜなら
■空気清浄機は部屋に気流を発生させることで効果が倍増する
からです。
逆に言いますと部屋に気流が発生させることができないと
効果が空気清浄機本体周辺に限定されてしまう家電である、ということです。
この図をご覧ください。
これは部屋の中に気流が発生している部屋の断面図です。

空気清浄機から排出された空気が
部屋の中を巡ってもう一度空気清浄機に戻ってくる。
このあとで空気清浄機の効果が
劇的にアップする置き場所をお伝えしますが
その前に。
■みなさんの部屋で、この循環が何度も何度も起こるとどうなるでしょうか?
空気清浄機は本体内のフィルターを通った空気は綺麗になります。
もちろん1度ですぐに綺麗になることばかりではないでしょう。
これはだれでも想像できる思いますが
しかし何度も空気清浄機本体内のフィルターを空気が通るうちに
その部屋の空気はどんどんキレイになっていきます。
部屋の空気が綺麗になるということは
花粉にかぎらずインフルエンザウイルスやカビ菌やホコリやチリなどが
空気清浄機を空気が通過するたびに
少なくなっていくということですね。
部屋の中で吸い込む花粉の量が減る
ということになりますので是非お試しいただきたいと思います。
空気清浄機の効果が倍増する置き場所はどこか?
せっかく使う空気清浄機ですから
効果が最大限になるようにしたいですね。
その空気清浄機の効果が劇的にアップするという置き場所があります。
それは
■夏はエアコンの下、冬はエアコンの反対側の壁際
です。
基本的に日本の家電メーカーが発売している空気清浄機は
本体の上部から清浄した空気を排出します。
この排出された空気は壁を伝って天井にあたります。そしてまた
反対側の壁にぶつかって床に落ち、床を伝って空気清浄機に戻ってきます。
部屋の中で円を描くように空気が循環するということになりますね。
こうすることで部屋の隅々の空気が空気清浄機に吸い寄せられます。
その空気の循環に乗ってホコリヤチリ
花粉やインフルエンザウイルスなどが空気清浄機に吸い寄せられフィルターに引っかかる。
このサイクル(循環)を作る事こそが
空気清浄機の効果を最大限に活かす使い方となるのです。
ちなみに夏はエアコンの下、
冬はエアコンの反対側の壁際に置くのが効果的な理由として
■夏のエアコンの風は天井と平行に排出される
⇒熱い空気は天井付近に多くあるので
■冬のエアコンの風は足元に向くようになっている
⇒冷たい空気は足元にたまりやすいので
というわけです。
エアコンがない部屋で空気清浄機を運転したいご家庭だったり
自宅に石油ファンヒーターだけしかない場合など、いずれにしても
部屋の壁際においてあげるのが一番効果が高いです。
あたたかい空気は上部に向かっていきたまりやすいということを
おぼえておいてくださればいいと思います。
さらに空気清浄機の効果を劇的にアップする家電とは?
結論から言いますとそれは
■扇風機
です。
意外でしょうか?(笑)
夏の冷房効率を上げてくれる扇風機が
空気清浄機の効果も劇的にアップしてくれます。
扇風機が空気清浄機の効果を劇的にアップする理由として
さきほど申し上げた
■部屋の中の気流
に関係していることはお気づきでしょうか?
何度も申し上げますが
空気清浄機は部屋の空気を本体内に何度も通すことでしか効果を発揮できない家電です。
逆に言えば、本体の中に部屋の空気を
すべて通過させることができれば空気清浄機の性能は発揮できます。
部屋の空気をかき集めることができれば、部屋の隅々に漂っている
花粉やアレルギー物質、ダニのフンや死骸、インフルエンザウイルス、カビ菌など
それらを大量にかき集めることも可能となってきます。
そのためには
■いかに強い気流を部屋に起こせるか?
が重要となってきます。
その補助をしてくれるのが扇風機というわけです。
もちろんエアコンがあれば空気清浄機単体で運転するときよりも
大きな気流は発生しやすくなります。
さらに扇風機を加える事でより強い気流を部屋に起こせる
つまり空気清浄機の補助をしてくれることになる、というわけです。
え?床に落ちたホコリヤチリは安い掃除機で吸い取ってはいけない?
空気清浄機のお手入れ方法では
メーカーサイトに「掃除機で一番外側のフィルターを吸い込んで掃除する」と書いてあります。
この部分に関してはコレでいいと思いますが、残念ながらこの
■通常の掃除機を使って空気清浄機を掃除する方法
は空気清浄機の一番外側のフィルターのみに限られます。
さらに床に落ちている花粉を
掃除機で吸い込むから大丈夫!という理解は本来は間違っています。
なぜなら
■ほとんどの掃除機のフィルターの目は花粉よりも大きい
からです。
特に紙パック式の掃除機においては
紙パックの目の細かさは花粉の大きさよりも大きい可能性があります。
※ご自宅の掃除機がサイクロン式等、紙パック式でない場合は
サイクロン式掃除機等のフィルターが何なのか?はご確認ください
紙パック掃除機の紙パック部分は
不織布と言いまして、冬や春にドラックストアでよく見かける
みなさんが使う使い捨てマスクと同じ材質で出来ています。
残念ながらこの不織布マスクは
花粉の大きさよりもマスクの目の方が大きいため
花粉を素通りさせてしまうことはご存知でしょうか?
なので不織布マスクは
マスクをしていたとしても花粉やインフルエンザウイルス対策としては
あまり意味が無いということなのです。
不織布マスクの効果は
■マスクをすることで鼻やのどの粘膜を自分の息で加湿する
■飛沫感染で(くしゃみなどで飛んでしまい)自分が感染源になるのを防ぐ
に限られます。
それと同じく紙パック式の掃除機で吸い込んだ花粉は不織布マスクとおなじく
目をすり抜けて掃除機の排気と一緒に部屋に撒き散らされることになります。
それと同じことが紙パック式掃除機を
利用することで起こっているのです。
では床に落ちている花粉を掃除するにはどうしたらいいでしょうか?
花粉撒き散らさない!床に落ちた花粉を掃除する2つの方法
まず1つ目ですが
■しぼった濡れ雑巾で掃除すること
です。
原始的な方法ですがこれが一番効果が高いです。
お金もかかりませんのでおすすめです(笑)
ただし花粉は濡れてしばらくすると
外皮が破壊されてもっと小さな大きさに変化します。
雨の日の翌日の花粉がたちが悪いのは
そのせいです。さらに大きさが小さくなるのでマスクをすり抜ける確率が高まります。
花粉を拭いた濡れ雑巾は、洗濯物の中に放り込む前に
すぐに手洗いして洗い流しておいたほうがいいですね。
そして2つ目。
これは
■空気清浄機と同じか、それ以上のフィルターが付属した掃除機を利用する
ことです。
空気清浄機に利用されているフィルターは
HEPAフィルターと言います。
HEPAフィルターの性能は0.3μm以上の
ホコリヤチリなどをほぼ100%ろ過してくれるというスゴイ性能です。
病院や精密機器を製造する建物の空調にも利用されているほどです。
さらにそれを超えるフィルターがあります。それが
■ULPAフィルター
です。
ULPAフィルターはHEPAフィルターの
半分の目の大きさのフィルターで0.15μm以上のホコリヤチリをほぼ100%ろ過してくれます。
このフィルターを利用した掃除機が
日本の家電メーカーからも発売されています。
ホンキで花粉をキレイにするために、もし部屋で掃除機を利用するのであれば
花粉を部屋に撒き散らさないためにもULPAフィルター、
せめてHEPAフィルターを
利用している掃除機を使いたいところですよね(汗)
最近では、花粉も大変ですがPM2.5など
花粉以上に細かくて健康被害が出る可能性がある物質が飛散しています。
窓も簡単に開けることが出来ませんし
そうなると自宅での対策として空気清浄機と掃除機、ぬれ雑巾など
総力戦になってくると思います。
お手入れも昔に比べればかなりカンタンになってきていますので
家電もうまく使って花粉、インフルエンザウイルス、カビ菌
PM2.5など対策をしていただければと思います。
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